YOTPO's blog

レビューマーケティングツール「YOTPO」の代理店ギャプライズがECサイト運営やWEBマーケティングでお悩みをもつ方に役立つ情報を発信していくブログです。

Amazon、Yahoo!の猛追!!楽天に回復の兆しはあるのか!? (前編)【2016年度第2四半期決算発表】

f:id:yotpo:20160823112024j:plain

こんにちは、株式会社ギャプライズの功刀です。

 

今回は先日発表されました楽天株式会社(以下、楽天)の2016年度第2四半期決算から、楽天の国内EC事業の現状と戦略について前後編の2本立てでお話していきたいと思います。

 

2015年12月期連結決算(国際会計基準)における国内流通総額(電子商取引)では、2兆6748億円と過去最高額を叩き出していたものの、2割近い成長を遂げていた2014年度と比べると前年比伸び率は10.2%まで落ちました。

 

楽天の市場成長が鈍化気味な一方で、ヤフーでは主力のヤフーオークションだけではなく、ヤフーショッピングにも力を入れ、テレビCMや大型キャンペーンを実施、Amazonではお得意の自社直接販売からモール展開にも手を伸ばし、店舗数を拡大したところ、両者は楽天に迫る勢いで国内流通総額を大幅に上げました。

<参照サイト>

biz-journal.jp

 

またSimilar Web Proで計測した大手ECモールの推計値を比較してみると、どこも2015年末から大幅にアクセス数を伸ばしていて、EC業界全体が飛躍的に市場規模を拡大しているのがわかります。

www.similar-web.jp

f:id:yotpo:20160823112444j:plain

Similar Web Pro (PC/SP日本国内合算)  [計測期間:2014/08-2016/07]

f:id:yotpo:20160823112514j:plain

Similar Web Pro (PC/SP日本国内合算) [計測期間:2015/05-2015/07×2016/05-2016/07]

 楽天市場: http://www.rakuten.co.jp/

 Amazon: https://www.amazon.co.jp/

 Yahoo!ショッピング: http://shopping.yahoo.co.jp/

 価格.com: http://kakaku.com/

 

今年の3月下旬には、大手ECモールがこぞって同時期同日に春のセールを開催し、どこを見てもモール一色でした。ヤフーショッピングでは昨年同日比7倍の売上、ヤフオク!に至っては単日売上32億円を記録するなど、EC業界を震撼させる大モール戦線となりました。

 

 

そういった状況で迎えた、4クールの内ボトムになる2016年度第2四半期(http://corp.rakuten.co.jp/investors/documents/results/)。冒頭ではインターネットサービスに囚われないGlobal Innovation Companyを目指す、「イノベーションを通じて 人々と社会を エンパワーメントとする」という新しいミッションステートメントに変更したことを報告しています。

 

そして気になる業績報告・・・。

 

 

 

 

 

ドンッ!!!!!!!

f:id:yotpo:20160823113219j:plain

 

国内EC流通総額は前年同期比+10.9%と、依然として大きな成果は上げられていないようです。そういった反面、楽天カード楽天銀行は好調という結果で、グループ全体では+17.9%と大きく成長しています。

 

f:id:yotpo:20160823113347j:plain

 

事業別に見てみると、国内ECの売上収益は+6.9%、営業利益は-24.6%となっており、より危機的状況であるのが伺えますが、楽天側としてはSPU(Super Point Up)プログラム品質向上を軸にした中長期的成長を見込んだマーケティングへの投資を行った結果だとしているため、現状に対しては想定内の損失だとしています。

 

ここまで楽天の国内EC事業の現状についてお話させてもらいましたが、後編ではこういった現状に対して楽天が第3四半期以降どういった戦略を立てているのかということを中心に、まとめに入っていきたいと思います。

 

ではまた次回。