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Amazon、Yahoo!の猛追!!楽天に回復の兆しはあるのか!?(後編)【2016年度第2四半期決算発表】

こんにちは、株式会社ギャプライズの功刀です。

後編は2016年度第2四半期決算における楽天の今後の戦略についてお話していきたいと思います。

 

[前編を読んでいない方はこちらから]

ecblog.yotpo.jp 

 

第2四半期は中長期的成長を見込んだマーケティングへの投資であり、戦略的にチャレンジした結果だとする楽天。具体的にどんなことに取り組んでいたのでしょうか?

 

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楽天ではSPU(Super Point Up)プログラムと言われる、楽天市場で買い物をすればするほどポイント倍率が上がるサービスを行っており、これによって新しいお客さんを育成していくという方針を取っていました。

 

年初からSPUを導入し、新規および復活顧客をここ半年で大幅に増え、楽天カード保有者のEC利用額は+122%まで上昇、楽天カード利用者の増加にもつながっているそうです。また品質向上の施策として、第2四半期はUI(ユーザーインターフェース)に注力し、SPUをより使ってもらうために、見てもらう、触ってもらう、使ってもらうということを意識した改善に取り組みました。

 

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他にも継続的な出店店舗の品質向上施策や店舗ごとの平均レビュー評価、それに関連した制度など、客観的に見ても、楽天側が言っているように第2四半期では新しい施策に投資した部分が多いように感じますね。数値としての大きな結果は出ていませんが、これだけの投資をしてプラスを得られている現状を鑑みるに、徐々に国内EC事業にも回復の兆しが見えているのかもしません。

 

そんな楽天が次なる第3四半期で取り組もうとしているのが、広告売上の改善です。

 

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1枚目の画像にある4つの施策の中でも、最も具体的だったのは、「クーポンアドバンス」についてでした。今まで関係のない広告が多かったことを改善するためのレレバンシーを高めたCPC広告の再投入施策はさることながら、この「クーポンアドバンス」は、お客さんの興味・関心のあるジャンルのクーポンを配信するというもの。

 

従来のクーポンはレビュー書き込みのリワードやリピーター獲得のためのトリガーとしての機能が大きかったが、ユーザーのパーソナル化による「クーポンアドバンス」は新しい取り組みのように感じられますね。

 

まとめ

ここ数年で市場成長が鈍化したと思われた楽天でありましたが、今回の決算説明会の内容を受けるに、楽天銀行楽天カードといった他事業での成長が著しく、EC事業においても新たな領域への投資から、今はまだ力を蓄えているような印象です。

 

広告売上の改善を積極的に行っていくという方針を取っている第3四半期以降。以前のような爆発的な勢いはありませんが、お客さんのパーソナルな部分に主眼をおいた施策が1年後いや半年後には大きな結果を生んでいるに違いありません。

 

今後の楽天が楽しみですね。